広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

稽古納めの会

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平成25年の師走の稽古納め会を行ないました。道場は28日までおさえて有りますが、全員参加は本日が最後となります。大阪から野原君も車で駆け付けて参りました。月一の参加で有ります関戸君もこのところ仕事に追いまくられている永原君も病気と闘いながらの廣川君、今年の転戦を終えた小林君と、久々の全員参加での納め会と成りました。道場に到着するや皆、久々の顔合わせに積もる話に花を咲かせておりました。挨拶に一息ついて、皆それぞれの立ち位置で、何時ものごとく一人遣いに精を出しておりました。さぞかし一振り一振りに思いの深かった一年を振り返りながらの一人遣いで有りましたでしょう。それほど当会に取りましては色々な事柄があった一年で有りました。

一番は何と言っても廣川君の病でありましょう。思いもかけぬ告知からの闘病は本人のみならず、皆の心を痛めました。毎月〃の苦しい副作用を伴う投薬。見舞いに参りながらも苦しむ姿に為す術もなく、いたたまれずに数分で病室を後にした事も何度も有りました。しかし剣の御縁で得た者達からの有形無形の励ましを得て、何度も挫けそうな心身に喝を入れながら、この一年、見事に戦い抜きました。自宅待機の際には足繁く道場に出向いて来て、出来る範囲で基本に臨み、形を打ちそして後輩達の精進ぶりに目を細めておりました。恒例の宮島演武はもとより、宮崎での演武にも参加し、そして時に悔し涙を流しながらも遣いきる事が出来ました。これも又本人の生き抜く遣り抜く気力気迫が第一ですが、廻りバックアップ有っての事でもあります。良き御縁に感謝感謝の一年でも有りました。しかし戦いはまだまだ続きます。この戦い、決して負けるわけには参りません。総力戦で必ず勝ちます。

男達も剣は勿論、仕事にも悩み苦しんだ一年で有りました。しかし其々に果敢に困難に立ち向かい、成果も手にすることが出来た一年でもありました。剣とは関係ない仕事日常の出来事に、皆自身の事の様に喜ぶ事の出来る弟子達でありました。小生にとりましては、それが真に嬉しい事で有りました。

今回は稽古後、龍Oでの忘年会を行いました。無礼講でこの一年の出来事に花を咲かせました。しかしそこはそれ、剣の御縁で結ばれた面々ですので、話は当然兵法に向いました。忌憚のない話の中には師として見過ごしに出来ぬ事も多々有りましたが・・・・・素知らぬ顔・・・苦笑しながらも静かに聞いておりました。心の中では(何を戯けた事を言っておるか!)と思いながら・・・一年に一度くらいそれも又よし!であります。

其々の来年の精進を願いながら、散開としました。良き一年で有りました。