広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月平日稽古会

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10月14日平日稽古会を行いました。この日は大阪から野原君が出向いて参りました。平日の夜の稽古で有りますので当然新幹線を使って来る物と思っておりましたが、愛車を駆って出向いて参りました。稽古後の帰宅を思えば、迎える当方に取りましては新幹線を使って貰う方が安心ではあります。毎回、帰宅の連絡が入るまで安心できません。
 
今回は小林君も久しぶりに火曜日稽古に駆けつけて参りました。ここ最近はトレーニングと被る事が多く成っておりました。久しぶりの兄弟子との再会にお土産を携えて来ておりました。東京やタイの物でありましょう。今回は賞味期限切れ前に渡せた様であります。
 
二人とも畳を避けて、板の間で想い想いに一人遣いに精を出しておりました。月一の野原君の一人遣いを暫く眺めておりましたが、少々我流になりつつ成る点を少し正す事としました。これは今までも何度も指摘し正している事ではありますが、人一倍手間が懸かるのが彼で有ります。身に付くまで何度でも指摘する時期を逃さずに行います。彼が求めて来る間は当方が諦める事は有りません。根気良くその熟成を待ちます。しかし時として指摘された事を失念しているのではと思わせるのが彼であります。当然、叱責に近い指摘に成って仕舞います。之もまた自己責任ですので致しかた有りません。誠実さに欠ける者に容赦は必要有りません。
 
基本打込みを板の間で行った後は、畳の上で兵法を遣い合いました。三学、九箇、小転、下からと行いました。合撃に付きましては、之までも指摘してきた事の続きで有りました。体が沈まぬ事を心身に叩きこみました。そろそろ性根が入って欲しい物であります。合撃その物の出来は、後輩に後れを取っておりました。
 
その後、抜刀を九時近くまで抜き合いました。今回は平高田の古刀を携えてきておりました。抜刀に成ると兵法を忘れてしまうと処を今一度正しました。抜刀と兵法が別物と成っては剣の修行の意味が有りません。双方が連動して相乗効果として高めて行って欲しいと願っております。