広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

二月第二土曜日稽古会

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平成27年2月14日、土曜日稽古会を行いました。この日の永原君は、何やら気だるさが漂っておりました。問い質してみると本日未明まで、東南アジアからの同僚の送別会に出席していたとの事、さも有りなんと合点しました。そうであれば時間を絞り集中するのみと師弟共々切り替えました。基本稽古と兵法のみを気一杯で遣い合う事としました。

基本稽古では正面の打込みに今までに無い、体の出がでて来ておりました。眠い目を擦りながらの打込みに、怪我の功名の如き成果が出ておりました。正しく一足、体が運べておりました。之も又今までの一人遣い、基本打込みの成果であります。その調子で順逆もと思っておりましたが、そこは剣の難しであります。途端に太刀筋が暴れておりました。スナップを使うような妙なラケット打に堕しておりました。無論、ほおって置くわけにも行かず、正す事としました。確りと眠気を払拭する様に、汗を流して貰いました。

兵法に入り、三学、九箇、小転、試合勢法と遣い合いました。やはり体調不良である事は隠し様が有りません。気が何時もの様には燃えて来ませんでした。打込み稽古で燃やし尽くした様でありました。そんな中ででも、これは不味いと感じたのか、二の斬りに久しぶりに良き一本が飛び出しました。之も又怪我の功名で有りましょうか。何はともあれ良き感覚は忘れない様にして貰いたい物であります。

少し早めに永原君の稽古を上がらせて、待っておりましたら廣川君がチョコレートを携えて出向いて参りました。彼の事情を話しますと、この日にチョコレートを渡せなかった事を残念がっておりました。それはさて置き、駆けつけ三杯ならず、先ずは三学を確りとユガケを着けて、遣い合いました。宮島に向けての小転同様に徐々に気が上向いて来ておりました。明日は柳井から関戸君が、そして傷心状態の若きレーサーが出向いて参ります。その一日の長を皆に魅せつける事でありましょう。