広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

三月第二第三土日稽古会

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平成27年3月14,15日土日稽古会を行いました。土曜日に永原君、日曜日には柳井から関戸君が出向いて参りました。永原君は道場に初めて脇差を携えて参りました。先ずは何時もの一人遣いを脇差にて行って貰いました。平生は部屋の中で振って居る様ですが、如何しても座っての振りに成りますので本日は道場で心行くまで振って貰いました。蟇肌の小太刀とは違い、やはり真剣での振りは、体の運びを伴うと新たなる感覚が有る様でした。片手太刀の振りに悪戦苦闘しておりました。
日曜日の関戸君は、平素道場では行えない稽古を先ずは一人遣いで楽しんでおりました。毎月々僅かながらも平生の一人稽古の成果を醸し出す彼で有りますが、この日も薄皮を剥がす様な雰囲気を醸し出しておりました。之が一年、二年と続けば、見違えるように成って参りますでしょう。楽しみでは有ります。
座礼を行い、早速に打込みに入りました。雑に成らぬ様に時に剣先の攻めを施しました。ユラユラと剣先に攻められ、何故にか揺れる自身の体に迷いながらも、充分な元立に勇気を振り絞って打込んで参りました。然程長い時間では有りませんでしたが、彼には途方も無く長い時間に感じられたかも知れません。子弟共々、良き教習のひと時で有りました。
三学、九箇、試合勢法と遣い合いました。何故に避けて仕舞った斬釘の動きに反省仕切りの彼で有りました。勇の事であります。逃げて勝てる道理も有りません。
途中・・・何やら道場に忍び込む気配を感じましたが・・・関戸君同様、前髪を垂らした廣川君が出向いて来ておりました。その見慣れない髪形に・・・ドギマギする男衆でありました。
本日の駆け付け一本は、小転でありました。宮島演武に向けて、何か一本良き手応えをと・・・ユガケを確りとして向かって参りました。十文字勝ちは可也良き感覚を掴みつつ有ります。後は前髪を気にせぬ事で有りましょう・・・。