広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

七月最後の日曜日稽古会

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平成27年7月26日7月最後の日曜稽古会を行いました。梅雨明けと共に繰り返し発生する台風の影響で有りましょうか、この日も梅雨かと思われる様な蒸し暑い一日で有りました。そろそろカラリとした空気を全身に感じてみたい物であります。しかしながらこの様な時にしか流せない汗をこの日も皆で確りと流しました。全体稽古の始まる前から皆、一人遣いで充分な量の汗を流しておりました。其れを尚、基本打込みにて練りあいました。柳井から参加しております関戸君は、この日は少し調整気味で有りました。無論無意識で有りましょうが、すぐに息が上がる事を躊躇しておりました。出し惜しみでは真の稽古には成りません。前回の様な気持を常に持つ事で有ります。
永原君は、最近の課題であります左への打込みの太刀筋が乱れておりました。少し平生の激務に負気味で有るかもしれません。この様な時にこそ気を燃やして取組んで欲しい物であります。
久しく所在不明で有りました齋藤君は、真っ新な剣道着袴に身を包んで、熱心に打込んで来ておりました。不器用極まりない彼で有りますが、日々の変化を楽しんで参ります。
兵法を皆で遣い合う中で、一人不細工な作法で座る者が有りましたので、少し雷を落としました。彼の職場を考えれば、有り得ない事で有ります。日本の国防は本当に大丈夫かと心配に成りました。何も躾けられていない彼に少し時間を取られる事が増えそうで有ります。知らぬのなら確りと教え込むのみです。泣く思いで身に付けて貰います。
又一人、刀を錆させた者が有りました。原因はしかとは判りませんが、所詮手入れの悪さで有ります。気を込めて慈しんでおらぬから、僅かな錆に気が付かずに拡がって仕舞ったと云う事で有りましょう。その錆の拡がりを観れば、如何に所作事だけで過ごしているかが判ります。愛でておれば、あの様には成りません。分も弁えずに平生を過ごしているのではと、彼の日常を心配しております。

この日で七月の土日稽古は終わりです。八月の合宿に向けて、そろそろ準備に懸かります。