広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

八月最後の土日稽古会

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平成27年8月29、30日土日稽古会。
八月最後の稽古会は29、30日の土日連続稽古と成りました。それぞれに有意義な直伝稽古でありました。先ずは雨模様を避けての廣川君との稽古で有りました。秋の気配を感じる頃と成りましたが、まだまだ残暑の本日で有りました。気候の変り目に少し気怠さを感じているようでしたが、ユガケを着け先ずは無論三学を望んで参りました。合撃は此処のところの迷いの無い手応えを発しておりました。二の斬りは、踏込みと共にやや肩に取り揚げ気味の処が、解消されつつ有りました。もともと初学の頃から良き連動を見せておりましたのに、何時の頃からか少し迷いに入っておりました。それがやっと正されつつ有ります。物事を身に付けるとはそう言う物で有りましょう。少し遠回りをせねば所詮身に付かぬ事も有ります。九箇の十太刀は、合撃からの連動に最近では最高の出来をみせておりました。しかしながら最近欲深くなったのか、中々満足感を醸し出しません。初学の頃の素直な感激を忘れては駄目であります。感性は常に瑞々しい物で有りたいと小生自身は思っております。燕飛の一人遣いでの精度の検証は、良き展開を見せております。秘蔵の枇杷の木刀の出番も近いかもしれません。
一つの稽古後は今一つの稽古・・・テルミーの掛け合いを行いました。これも又、兵法同様に良き上達をみせておりました。最近では弟弟子達も廣川君の稽古台に成るのを心待ちにしている様であります。愛好家が増えそうで何よりであります。
30日は、直前まで連絡の無かった齋藤君が出向いて参りました。最近は訓練が佳境を迎えた様で行方不明が続いておりました。頭のサイドを刈りあげて少し変わった髪型に成っておりました。上官に自衛隊員らしい髪型を要求された様ですが・・・内からだけで無く、外からどの様に見られているかも自衛官としては認識して欲しい物であります。この上官は少し世間知らずで有るようです。
それは兎も角に前回伝授を終えた三学を本日はみっちりと遣い合いました。無論その前に基本打込みを精根続く限り行ったのは言うまでも有りません。
稽古を重ねるに連れて、少しずつ立姿が良くなって来ております。嬉しい事であります。その後の抜刀では特に抜き付けと納刀を正しました。これも又少しずつですが、刀に慣れて貰います。真の愛刀と成る日を目指して精進あるのみです。