広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月最初の日曜日稽古会

http://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/平成28年10月2日10月最初の日曜日稽古会を行いました。この月から地元の道場が年内一杯使用できませんので、この日は大竹の道場での稽古と成りました。
大阪から野原君が出向いて来る時に使用している道場で有ります。当会にとりましては馴染みの道場では有ります。
この日は、柳井から関戸君が、今週末にはタイでのレースをひかえた小林君が出向いて参りました。廣川君が体調不良にて欠席で有りました。永原君はこの日に中国から帰国の為にこれまた欠席で有りました。
全員参加とは行きませんでしたが、手に職を持った大人の稽古会で有りますので、先ずは仕事優先で有ります。そんな中で夫々が日々の一人稽古を経ての稽古参加であります。
タイでのレースを前に小林君の激励送り出し稽古でも有りましたが、先週の歯の治療(親知らずの抜歯)のダメージが未だ抜けきらぬ中での稽古は、彼に取りましては少々辛い物であった様です。
道場に出向いた彼の様子は、(少しお手柔らかに!)と明らかに懇願の雰囲気を醸し出しておりました。彼はまだまだ小生の気質を判って無い様であります。正しく藪蛇と成る事を過去にも多分に経験している筈なのですが・・・。どの様にいたぶって遣るかと企みを巡らす小生でありました。
前回の稽古が、避難勧告の為に中止と成りなりました関戸君は、ある種意気込んでの稽古参加でありました。一人遣いの時の踏込みに、ある種の手応えを感じさせておりました。しかしながらこの様な時には得てして心身のバランスを崩す事があります。案の定、基本稽古の相懸け返し流しの打ちで、これまでに無くバタ狂っておりました。自身の平素の一人稽古での手応えと自信が脆くも崩れ去った様子で有りました。その意気消沈振りは見るも哀れ・・・。
ご愁傷さまで有りました。しかしながら真の上達の為にはこの様な屈辱的な思いを経験せねばならぬ事も又事実であります。そう言う意味では彼に取りましては得難き稽古でありました。
レースシーズンが始まって、稽古が確実に不足している小林君でありましたが、体調不良も相まって如何なる事に相成る事かと思っておりましたが、之があに図らんや、之までの課題でありました、左脇の締めが良くなっておりました。これには本人が驚きながらも喜んでありました。基本稽古で顔面蒼白一部発赤状態の彼で有りましたが、稽古に出向いた甲斐が有ったと言うものであります。正しく初めて出た宮島演武の成果と言うべきでありましょう。確りと嚴島神社の神様からご褒美を頂戴して来ておりました。感謝!感謝!であります。
最後の時間は、無論真剣での抜刀で有ります。気が果てておれば遣わせないつもりで有りました小林君も最後まで確りとレース前の気を入れる如くに愛刀を振り込んでおりました。
これでおそらくまだまだ猛暑状態で有りましょうタイのスーパーGTでの戦いも、奮闘してくれると信じております。
※画像が何故にかアップできませんので、リンク先に何枚か載せておきます。