広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

宮島嚴島神社奉納古武道演武大会

 
平成28年7月3日、嚴島神社世界遺産登録20周年記念奉納古武道演武大会を行いました。この月に行うのは初めての事でありました。其れで無くとも昨今の暑さであります。熱中症対策にあれこれと悩まされました。梅雨の時期でも有りますし雨も心配ではありましたが、演武の間は心配とは反対に陽がさしており、その暑さは半端では有りませんでした。これ程の汗を流しての演武会は初めてでありました。朝座屋(控室)の冷房を確りと利かせて、飲み物も昨年の倍用意しました。演武に集中して頂きながらも進捗状況をみながら、初めて涼を取る休憩時間も設けました。又一度の冷たいお絞りタイムも取り、考えうる熱中症対策をすべて行ったつもりであります。其の甲斐ありまして体調を崩された方は無かった様であります。待機して貰った看護師さんも少し手持ち無沙汰であったかもしれませんが、主催者としてホッと胸をなでおろした事でした。
肝心な演武自体も各流派各団体には、他では無い様な充分な時間を遣って貰い、場の全てを一流派に与えて遣い切って貰いました。
皆、この暑さを凌駕するような平生よりは明らかに充実した趣を醸し出しておりました。少々困難な状況の方が内容は確かに充実するようであります。
当会の若者達は、小生が実行委員長を務めたばかりに演武だけに集中させて遣れなかったのが、何とも申し訳なく思いました。しかしながら彼ら彼女らの献身的な協力のお陰で誇るべく良き演武会であったと自負できます。本当にありがとう。良き弟子達をもって誇りに思っております。
夫々が場に臨んでは、この一年の稽古の思いのたけを遣い切ってくれたと思います。無論、今後の課題も確りと各人が神様から頂戴したのは当然であります。それを又一年かけて精進し、来年のこの大会に臨みます。出来れば来年こそは、もう少し役を離れた処で演武に臨ませたいと思います。
それはそうと(ブログ毎回拝見しております)と声を掛けてくださった彼女・・・良かったら少し兵法の話など致しましょう。コメントでも下さい。必ず返信します。