広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

9月最初の稽古会

平成28年9月4日、9月最初の日曜日稽古会を行いました。流石にこの時期に成りますと確かに過ごし易い大気が感じられ始めた昨今で有ります。丁度嚴島神社奉納演武を行いまして二か月であります。演武前、演武、その後と想いを馳せて観れば、弟子達の変化は一目瞭然で有ります。夫々の想いを込めて一年の準備をし、大会に臨み、確りと宮島の神様からの御言葉を頂き、其れを咀嚼し心身に沁み込ませ、一回りも二回りも成長した姿を皆がみせております。
永原君の一人遣いを観ながら、その遣いっぷりを具に観ておりますと更にその感を強く致しました。
正しく鈍牛の様に感じておりました入門当時を懐かしく思い出しました。着実に真の上達への歩を進める彼で有りました。
30分の一人遣いを終えた頃、何やら道場の片隅で感じられた振動がありました。それは会社からの緊急呼び出しで有ろうと直ぐ様感じられるものが有りました。案の定で有りました。彼には本日の稽古を終了させて、会社の要望に応えるように命じました。
稽古終了間際に呼び出しが懸かった事は過去にもありはしましたが、礼法前では初めての事で有りました。それだけ会社にとっては頼りに成る存在に成っていると言う事であります。弟子の成長を嬉しく感じる一事でありました。
一時間余りを懸けて会社に駆けつけ、無事に職務を全うできた由の連絡が稽古後に入りました。何よりでありました。