広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月ゴールデンウイーク前の最後の日曜日稽古会

平成29年4月23日、ゴールデンウイー前の最後の日曜日稽古会を行いました。長期連休やら連休中の仕事をひかえた若者達が、出向いて参りました。少し間隔があきました関戸君も諸般の事情をやりくりして勇躍、稽古に馳せ参じました。皆、挨拶を済ませると夫々の立ち位置で一人遣いに汗を流しておりました。自身の前面の状態に気が行きがちですので、後ろの軸足の利かせ方を指摘し、言葉を添えました。開幕戦のレースでは、マシンの思わぬ不調で不本意な結果と成りました小林君も何とか心を調えての参加でありました。連続参加の永原君も黙々と竹刀を振り込み、流れる汗を頻りに拭っておりました。
座礼を行い、基本打込みを行いました。夫々の課題を確りと認識しながら、時として困惑の表情、気配を発しながらの打込みでありました。やはり心に何某かの澱を持つ者は、元立に対しての打込みでは一人遣いで出ない現象が自然と現れる物であります。小林君などは、拳が沈んでおりました。解決したつもりの気持ちの沈みが拳に如実に表れておりました。先ずは形を正す事を求めました。体を正せば心は、自ずから正されます。頭頂部を露わにする気配を発していた関戸君には、自然と竹刀に同化する事で対した元立でありました。打込む機会見いだせずに困惑する彼に無言の叱咤激励を施す元立でありました。
兵法に入りまして、本伝の太刀、試合勢法と遣い合いました。夫々の太刀の本質を踏まえ乍らも切れ味鋭い一本を求めました。そろそろ眠たい目に成りそうな永原君が、十太刀で良き働きを発して、とうとうトロンとした目付きに落ち着いておりました。良き手応えがでた安ど感からでも有りましょう。
最後に抜刀の居合を抜き合い、本日の稽古終了と致しました。稽古後は、小林君の連休中の第二戦での奮闘を願っての激励会を行い、散会と致しました。