広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

5月第二日曜日稽古会

平成29年5月14日、日曜日稽古会を行いました。この時期は、6月の宮島嚴島神社奉納演武に向けて大会準備に忙しい時期であります。そんな中での稽古は、一服の清涼感を感じる貴重な一時でもあります。短い時間の中に凛とした集中の一時は、得難い大切な時間で有りました。
今回は、廣川君の追悼の為の大会でもあります。師弟共々に好美君自慢の一門たるべく汗を流しました。その場に立てば、殊更に(やはり、廣川君はもういない)と感じる事でありましょう。しかし、同時に常に彼女の気配を感じ共に場に立っているとの思いも感じると何故にか固く信じている師弟で有りました。
本日も彼女の気配に満ち満ちた道場で熱く、基本打込みをまるで刀を鍛える如く行う師弟で有りました。そんな時の稽古を見守る彼女の気配は、何時もあのニコニコした笑顔を湛えた物でありました。おとうと弟子達が逞しく成長する事を誰よりも願っていた好美君のお思い、願いは確りと皆に伝わっております。其れと共に病を克服し、又皆と一緒に汗だくと成って基本打込み、稽古に勤しむ事を信じていた彼女の思い、願いが皆の心に去来し、目頭が熱くなる思いで有りました。