広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

スーパーGT開幕戦・・・小林君優勝!

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平成30年4月8日、毎年恒例のスーパーGT開幕戦(岡山国際サーキット)へ小林君の応援に行って参りました。今年は、チームが変わりそのチームの優勝請負人としての開幕戦でありました。レースが始まる前のパドックへ激励に参りましたが、廣川君と写真に納まる彼の様子は、静かな中にも凛とした様子を醸し出しておりました。特に気負った様子も無く、さりとて無論緩んだ処も無く、平常心其のものでありました。嬉しそうに姉弟子との写真に納まる彼の様子に期待膨らせる我らでありました。
レースが始まり予選9位からのスタートでありました新チームアップガレージの86は、スタートドライバーの相棒(鈴鹿レーシーングスクールの同期)が、タイヤを労わりながら作戦通りにピットインするまでその位置をキープし、タイヤ無交換で小林君にバトンタッチしました。他のチームより早い回のドライバー交代でしたので残りの周回は可也多めでは有りましたが、そこからの小林君の快進撃は見事で有りました。独り善がりになることなく着実に順位を上げて、気が付けば同車種とのマッチレースに持ち込んでおりました。500と300の車が同時にレースを行うスーパーGTの戦いは、速さの異なるスーパーカーが狭いレース場を入り混じって戦う為に毎回複雑な様相を呈します。
ただ単に直線が早い、コーナリングが巧み・・・それだけでは勝負に成りません。
300同志のバトルを展開しながらもスピードに勝る500の車両との良好な間合も必要とされます。このレースはまさにその点を小林君がクレバーに遣い、追い越しにくい狭いヘヤピンで先行車が、500の車との間合で一瞬みせた隙を見事に捉えて抜き去りました。之までの彼の精進が結実した一瞬で有りました。(場に連れ従って勝ちを取る)正しく新陰流の極意で有ります。
独り善がりの(殺人刀)では無く、新陰流の極意であります(活人剣)の習得・・・レーサーの彼が当会の門を何故に叩いたかの答えが此処に有ったのかもしれません。
今回、チーム初優勝と言う事で、平生ならピットで談笑してレース場を後にするのですが、待てど暮らせど彼は姿をみせず、機材の撤収が始まって仕舞った為に、言葉を交わせずにピットを後にしました。渋滞に巻き込まれながら岐路についている車中で、やっと小林君から電話が入りました。優勝セレモニーが延々と続いてる様子を確認しながら、祝福の言葉を交わしました。そして最後に・・・(いい気に成り過ぎるなよ!)と釘を刺して、岡山を後にしました。